bashでABC153 A~DとABC154 A~Cを解いた
ABC153 A-DとABC154 A-Cの計7問をbashで解きました。
パズルみたいで面白かったです。
解く中で得た知識を備忘録として残しておきます。
まず、bashの基本知識を説明します。
bash基本知識
入力の受け取り方
入力はread
コマンドで受け取れます。
read n
read a b # スペース区切りの入力
declare -a arr=()
read arr # 配列で受け取る
一応、数列とかを配列で受け取ることもできます。
でも、入力を配列にパースする処理やfor
文が遅いのでそもそも配列を使わない方向で考えた方が良さそうです。
変数につける括弧
変数に代入したいときや変数を展開したいときによく使う3つの括弧を雑に説明します。
${}
$()
$(())
${}
: 変数を展開する
変数展開です。付けなくてもいいけど全ての変数に付けた方が変数とただの文字の区別がつくので良いです。
if [ ${n} != ${m} ]; then
echo "NO"
else
echo "YES"
fi
$()
: ()
内でコマンドを実行した結果を値として得る
()
で括ったコマンドはサブシェルで実行されます。
m=$(tr ' ' '\n' | LANG=C sort -u | wc -l | tr -d ' ')
$(())
: (())
内で数値計算した結果を値として得る
(( ))
内で数値計算できます。
echo $((1+1)) # 2
echo $(($(sed -e 's/ /+/g'))) # 空白区切りの文字列の空白を+に置換して計算する
解いた問題たち
${}
は付けた方がいいと言いましたが全然付けてません。(えー
ABC153 A - Serval vs Monster
さっきの$(())
を使います。
read h a
echo $((($h+$a-1)/$a))
実は(())
内では変数の$
を省略できるので以下のコードでもいいです。
read h a
echo $(((h+a-1)/a))
ABC153 B - Common Raccoon vs Monster
sed
でスペースを+に置き換えてます。
sed
への渡し方ですが、変数ならecho
、ファイルならcat
を使います。
今回はecho
です。
read h n
read s
a=$(($(echo $s | sed -e 's/ /+/g')))
if [ $h -le $a ]; then
echo Yes
else
echo No
fi
ABC153 C - Fennec vs Monster
read n k
if [ $k = 0 ]; then
echo $(($(sed -e 's/ /+/g')))
else
echo $(($(tr ' ' $'\n' | LANG=C sort -rn | sed -e '1,'${k}'d' | tr $'\n' '+')0))
fi
sort
するためには空白区切りの文字列を改行区切りにしておく必要があります。この置換はtr
コマンドでやりました。sort
に-n
を付けると数値としてソートしてくれます。これを忘れてWAった。
LANG=C
はsort
が速くなるおまじないです。
sed
の条件内で変数を使う時は、シングルクオーテーションで囲みます。
ABC153 D - Caracal vs Monster
for
文の(())
内は$
を省略した変数を使っています。
read h
n=0
while [ $h -gt 0 ]; do
h=$(($h / 2))
n=$(($n + 1))
done
ans=0
for((i=0;i<n;i++));do
ans=$((ans + 2 ** i))
done
echo $ans
答えが全てのbitに1がたった数になることに気づければ、以下のコードでもいいです。
read h
n=0
while [ $h -gt 0 ]; do
h=$(($h / 2))
n=$(($n + 1))
done
echo $((2 ** n - 1))
ABC154 A - Remaining Balls
read s t
read a b
read u
if [ $s = $u ]; then
echo "$(($a-1)) $b"
else
echo "$a $((b-1))"
fi
ABC154 B - I miss you...
sed -e 's/./x/g'
入力は標準入力から来るので別に変数に代入しなくてもいいのです。
ABC154 C - Distinct or Not
read n
declare -a a=()
read a
m=$(echo ${a[@]} | tr ' ' '\n' | sort | uniq | wc -l | tr -d ' ')
if [ $n != $m ]; then
echo "NO"
else
echo "YES"
fi
あ、冒頭で配列を受け取ると遅いと言いましたね。
実際そのようで、配列を介さないようにしたら1030ms -> 710msになりました。
しれっとsort | uniq
がsort -u
になっていますがあまり速さには関係ありませんでした。
read n
m=$(tr ' ' '\n' | LANG=C sort -u | wc -l | tr -d ' ')
if [ $n != $m ]; then
echo "NO"
else
echo "YES"
fi
最後に
bashって今後も廃れない言語だと思うので、鍛えておくと得しそうです。
参考